縁故採用について論理的に考える
コネを持っている人物は人間関係を築く能力があるのだから縁故採用は妥当だと言う人がいます。
これについて
P「Aはコネを持っている」
Q「Aは人間関係を築く能力を持っている」
という2つの命題に分けて論理的に考えてみようと思います。
P⇒Q
親がコネであった場合、人間関係を築く能力がなくてもコネを持てます。
反例が示されたのでこれは偽です。
Q⇒P
人間関係を築く能力を持っていてもその業界に関わっていなければコネは持てません。
これも反例が示されたので偽です。
PとQはそれぞれ必要条件でも十分条件でもありません。
つまり、コネを持っているからといってその人の能力の根拠にはできないということです。
…企業がすぐにでも仕事を持ってこれるようなコネをもった人物を採用したいというのは理解できますが、それによって本当に能力のある人の雇用機会が奪われてしまうのは良くないことだと思います。